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FS512Sのブランクチェックと条件付き消去がデフォルトでOFFになっている理由 - KBA228049 - Community Translated (JA)

FS512Sのブランクチェックと条件付き消去がデフォルトでOFFになっている理由 - KBA228049 - Community Translated (JA)

GeethaP_31
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Community Translated by  HiOm_1802421 Expert      Version: **

Translation - English: Why Blank Check and Conditional Erase Are Turned OFF By Default for FS512S - KBA228049

答えは少し長いので、我慢してください。

消去状態評価機能は、FS-Sファミリで初めて導入され、以降全てのMirrorBit® デザインに含まれています。内部的には、消去が正常に完了したかどうかをデザインが追跡するために使用する「消去電力損失インジケータ(EPLI)」の手法を使用しています。ブランク チェック機能にその価値を与えるのはEPLI機能です。

EPLI機能は、消去コマンドに組み込まれており、ユーザ インターフェイス(UI)から殆ど隠されています。消去コマンドを開始すると、消去の開始を記録するために不揮発性の「パンくず」を残します。消去アルゴリズムが継続電力で進行している間、フラッシュの内部MCUが進行状況を監視します。プロセスの最後で「消去完了」が検出された場合、アルゴリズムは2番目の不揮発性「パンくず」を残して、消去アルゴリズムの正常終了を記録します。これにより、「消去状態評価」というUI機能を作成できます。EESコマンドが最初のパンくずを確認し、2番目のパンくずが確認できなかった場合、以前のそのセクタ消去は継続電力下では完了していません。システムはセクタの消去が遮られたことを確認すると、以降の読み取りとプログラムに対してセクタの信頼性を与えるため、新たに消去コマンドを開始することが出来ます。

この背景が重要な理由は、EPLIロジックを持っていない以前のデバイスのブランク チェック機能からわかります。この場合、フラッシュもシステムも「すべて0xFF」のパターンが信頼できる消去状態に基づいているのか、信頼できない(部分的な)消去状態に基づいているのかを知らないため、特定のセクタの「ブランク」結果は不十分な値です。言い換えると、テスト結果が示している「全て0xFF」は、セクタがブランクであり、適切に消去され、プログラムと読み取りに信頼できることを証明するには十分な条件ではありません。対照的に、ブランク チェック機能がオンになっているFS512Sでは、EPLIチェックが「前の消去完了」を示し、ブランク チェックが「全て0xFF」を示している場合に限って、消去はスキップされます。システムにとっては、この消去コマンドが消去プロセスをスキップするのは、数ミリ秒から数秒のビジー時間を節約する事を意味します。そして最も重要なことは、システム設計者はセクタがプログラムと読み取りが信頼できると信じる事が出来ます。

自動ブランクチェックは、ブランクかどうかにかかわらず全ての消去にミリ秒追加するため、デフォルトではオフになっています。

  • 殆どのフラッシュ ファイルシステムには、セクタを本当に消去する必要があるかどうかを追跡する方法を既に持っているため、この場合は自動ブランク チェックの追加のオーバーヘッドは不要です。したがって、データ ストレージとしての使用では、この設定をデフォルト状態のままにしておくことを勧めます。
  • ソフトウェアが常に再プログラムの前にフラッシュ デバイス全体やフラッシュ パーティション全体を消去する、生産工程における書込みや「読み取り専用」型のプログラムのフィールド更新で大きな恩恵があるかも知れません。この機能をオンにすると、消去された領域が完全または部分的に空白であるときに、最も早い消去時間が得られます。

したがって、自動ブランク チェック機能にはいくつかトレードオフがあり、アプリケーションに恩恵がある場合と無い場合があります。最大の恩恵は、消去されるセクタのサブセットが既にブランクであり、プログラムと読み取りの準備が出来ている「読み取り専用」型の使用形態で期待されます。

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