PSoC 4100S PLUS で SPI ピンのスルーレートを変更する - KBA228404- Community Translated (JA)
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SPI ピンのスルーレートはデフォルトでは高速 (Fast) に設定されています。スルーレートが高速の場合、信号がオーバーシュートやアンダーシュートを起こす可能性があります。
これを回避するために、信号のスルーレートは低速にも設定することが可能です。
注意:
低速に設定された場合、信号の立ち上がりと立下りの時間は減少します;これらが データシート に記載されている許容範囲に入っていることを確認する必要があります。
スルーレートの変更には、SPI ピンとして設定されている GPIO_PRTx_PC[] レジスタの PORT_SLOW ビットを使用してください。デフォルトではこのビットはクリア (0) 、これは高速 (Fast)、に設定されています。スルーレートを低速 (Slow) にするのにはこのビットをセット (1) に設定してください。
詳細については 4100 S Plus Register TRM をご参照ください。
例えば:
もし SPI ピンがデバイスの Port 1 に設定されていた場合、レジスタの PORT_SLOW ビット (26番目のビット) をセット (1) するのには下記のマクロを使用します:
CY_SET_REG32((void *)(CYREG_GPIO_PRT1_PC), 0x0200018Eu);
注意:そのレジスタのデフォルト値は 0x0000018Eu です。PORT_SLOW ビット (26番目のビット) をセット(1) すると値は 0x0200018Eu になります。
もし高速のスルーレートが低周波信号 (下図では44kHz)に対して適用されていると、図1のように出力にオーバーシュート/アンダーシュートが乗るかも知れません。
図1: 周波数 44kHz に対してスルーレートが高速に設定された場合の出力信号
スルーレートが低速に変更されると、図2のようにオーバーシュート/アンダーシュートが低減されます。
図2: 周波数 44kHz に対してスルーレートが低速に設定された場合の出力信号
スルーレートを変更するもう一つの方法は以下のようにします:
1. SPI コンポーネントコンフィグレーションウィンドウ内 SPI Pins タブの Show SPI terminals ボックスにチェックを入れます。
図3: Show SPI Terminals チェックボックスにチェックを入れる
2. デジタル出力ピンを SPI コンポーネントの表示されているピンに接続する。
3. SPI コンポーネントピンに接続されるピンの Pin コンポーネントウィンドウでスルーレートを Slow に変更する。
図4: SPIコンポーネントに接続されているピンのスルーレートを変更する